- 2024/01/29 掲載
午前の日経平均、幅広い銘柄が上昇 自律反発狙いの買いで
[東京 29日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比328円07銭高の3万6079円14銭と、反発して取引を終えた。前週末に下落した反動で自律反発狙いの買いが優勢となった。プライム市場では8割超が値上がりするなど、幅広い銘柄が上昇した。
日経平均は前営業日比63円高と小幅高でスタート。寄り付き後は次第に上げ幅を拡大し、中盤に416円高まで上昇、3万6167円11銭の高値を付けた。為替の円安基調やアジア株が堅調に推移したことなどが投資家心理を支えた。東証33業種すべて上昇するなど物色は全体に広がったが、とりわけエネルギー関連や自動車株が堅調に推移した。好決算を発表した銘柄を物色する動きもみられた。
市場では「前週末に日経平均は500円近く値下がりしていた反動で、きょうは幅広く買いが入っているようだ」(三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏)との見方が聞かれた。今週は米連銀公開市場委員会(FOMC)を控えているため、「結果を確認するまでは3万6000円台でもみ合いとなるのではないか」(石金氏)という。
一方、テクニカル面では「目先は5日移動平均線(3万6162円15銭=現在)を上回れるかが注目される」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。
TOPIXは1.26%高の2529.20ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆9623億3000万円だった。東証33業種では、全業種が値上がり。鉱業、石油・石炭製品、輸送用機器の上昇が目立った。
個別では、主力のトヨタ自動車が3.1%高と堅調。自動車株が買われ、スズキが3.1%高、ホンダが3.8%高だった。前週末に決算を発表したファナックは2.6高、日東電工は5.2高だった。
指数寄与度の大きいファーストリテイリング、ソフトバンクグループはいずれも小幅高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1358銘柄(81%)に対し、値下がりが247銘柄(14%)、変わらずが52銘柄(3%)だった。
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