- 2024/01/29 掲載
ユナイテッド航空、エアバスと協議 ボーイング機承認遅延で=関係筋
[ダブリン/シカゴ 28日 ロイター] - 米ユナイテッド航空がボーイングの「737MAX10」の承認遅延を受け、欧州エアバスに「A321ネオ」の追加購入について打診したことが複数の業界関係者の話で分かった。
ユナイテッドのスコット・カービー最高経営責任者(CEO)がエアバスの生産拠点がある仏トゥールーズを最近訪問し打診したという。
ボーイングのMAXシリーズを巡ってはアラスカ航空が運航するMAX9の側壁の一部が飛行中に吹き飛んだ事故を受けて、すでに遅れているMAX10の承認取得がさらに不透明になっている。
関係者によると、ユナイテッドはMAX10の代替案についてエアバスと初期段階の協議を行っている。合意には至っておらず、成立する保証もないという。
エアバスとユナイテッドはコメントを控えた。
ユナイテッドはMAX10を277機発注している。カービー氏は先週、注文を取り消していないが社内計画から除外したと記者団に明らかにした。
関係者によると、ユナイテッドとエアバスはA321ネオに関する取引が成立した場合、ユナイテッドが受領を遅らせているA350について再検討することで暫定的に合意しているという。
エアバスは2010年にA350を受注したが、その後にユナイテッドがボーイングの長年の顧客だったコンチネンタル航空と合併。注文が見直され、受領が30年ごろまで延期されている。
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