- 2024/01/29 掲載
中国工業部門の利益、昨年は2.3%減 内外の需要低迷で
[北京 27日 ロイター] - 中国国家統計局が27日発表した2023年の工業部門企業の利益は前年比2.3%減少した。国内外の需要低迷が主因。同国は不動産部門の不振が深まり、デフレリスクが強まる中、経済成長が一段と圧迫される状況となった。
華宝信託のエコノミストは、昨年は主に一部業種の過剰な生産能力により工場からの出荷価格が下落したことが工業部門の利益を押し下げたと説明。今年は中国、欧州、米国、日本における歴史的低水準の在庫や需要の若干の改善が、価格の回復に結び付くとの見方を示した。
昨年終盤には持ち直しの兆候も見られた。昨年12月の工業部門の利益は前年同月比16.8%増え、5カ月連続で増加。ただ11月の29.5%増からは伸びが鈍化した。
昨年は鉄道・船舶・航空宇宙輸送機器部門の利益が前年比22.0%増加。造船業の受注増加が伸びを支えた。自動車部門の利益は過去最高級の生産を背景に5.9%増えた。
工業部門企業利益の統計は、主要事業の年間売上高が2000万元(280万ドル)以上の企業が対象。
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