• 2024/01/26 掲載

ユーロ圏インフレ予測を下方修正、景気低迷継続へ=ECB調査

ロイター

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[26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が26日公表した2つの調査結果によると、ユーロ圏の今年のインフレ率は従来予想を下回る見通し。景気の低迷が続くとの見方も示された。

ECBが今年春に利下げを開始するとの見方が強まりそうだ。

ECBの専門家調査によると、今年のインフレ率は平均2.4%になる見通し。3カ月前の予想は2.7%だった。ECBのスタッフ予測も2.7%。

来年のインフレ率の予想は平均2.0%と、ECBの目標に沿った水準となる見通し。従来予想は2.1%だった。

ECBがこれとは別に発表した企業調査でも同様の傾向が示された。「調査対象企業によると、2023年第4・四半期の販売価格の上昇率は依然緩やかで、短期的にはさらに一定の鈍化が見込まれる」としている。

専門家調査では、今年の域内総生産(GDP)伸び率の予想が0.9%から0.6%に下方修正された。来年の予測も1.5%から1.3%に引き下げられた。

企業調査でも悲観的な見方が示された。「23年第4・四半期の企業活動は停滞もしくは若干の縮小という調査対象企業の見方におおむね変わりはなかった。24年第1・四半期の回復はほとんど、もしくは全く見込まれていない」としている。

企業は、長引く不透明感やコスト抑制の必要性を踏まえ、労働市場が軟化すると予想している。

専門家調査では長期(28年)のインフレ率予想が2.1%から2.0%に下方修正された。

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