- 2024/01/26 掲載
上海上場の米国株ETF、異例の売買停止 投資が過熱
売買を停止したのはMSCI米国50指数に連動するETF「EファンドMSCI米国50指数ETF」。午前の取引で売買が1時間停止されたが、取引価格の大幅なプレミアムが解消されなかった。
運用会社のEファンド・マネジメントは「流通市場の価格プレミアムのリスクを投資家に警告する。やみくもに投資すれば多額の損失を被る可能性がある」と述べた。
ETFの取引価格は市場の需給で決まるが、通常は基準価額(1口当たりの純資産価格)とも連動する。今週は中国株が下落する中、日米などに投資する中国上場ETFの価格プレミアムが過去最高水準に達した。
EファンドMSCI米国50指数ETFは、26日の取引価格が1.52元(0.2117ドル)と、 基準価額(1.07元)を43%上回った。
こうしたプレミアムが生じた場合は通常、運用会社がETFの発行口数を増やしてプレミアムが解消されるが、中国は資本規制があり、海外に投資するETFではこうしたメカニズムが働かない。
Eファンド・マネジメントは今週、投資家に繰り返しリスクを警告していた。
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