- 2024/01/26 掲載
午後3時のドルは147円後半、横ばい圏 朝方の上昇続かず
[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(147.65/66円)とほぼ横ばいの147円後半で推移している。朝方は1月の東京都区部消費者物価指数の上昇率鈍化を受けた円売りがみられたものの、その後、米長期金利の低下を材料としたドル売りも散見され、方向感が出にくかった。
ドルは朝方に一時147.85円付近まで上昇。1月の東京都区部CPIの上昇率鈍化を受けてドル買い/円売り圧力が強まった。ただ、コアコアCPIは3%台を維持するなど、日銀のスタンスを変える程でないとの見方から、ドルは徐々に上げ幅を縮小した。
仲値にかけて実需の売り買いが交錯した後は、時間外取引の米長期金利が4.09%付近まで低下したことからドル売り圧力が強まる場面もあった。
ただ大きな動きにはつながらず、日中は37銭と狭いレンジ内での推移にとどまった。
米経済を巡っては、前日発表された2023年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値が予想対比で上振れるなど、ソフトランディング期待が高まったものの、米長期金利の低下を背景に「ドル買い/円売りは勢いを失った」(上田東短フォレックスの営業企画室室長、阪井勇蔵氏)という。
CMEフェドウォッチによると、市場が織り込む米連邦準備理事会(FRB)の3月利下げ確率は50.0%。この織り込みに対して、米長期金利は4.12%付近にとどまり、4.2%を超えていかないとの見方も「148円台でのドルの上値の重さにつながっている」(みずほ銀行のチーフマーケットストラテジスト、鈴木健吾氏)という。
ただ鈴木氏は「年初からのドル/円の上昇トレンドは一服したものの、転換には至っていない」とも話す。
ユーロは1.08ドル前半で弱含み。前日の欧州中央銀行(ECB)理事会は政策金利の据え置きを決定。ラガルド総裁は理事会後の定例会見で、利下げを議論するのは時期尚早だというの見方を示したものの、インフレ率の低下や景気の下振れリスクなどに言及するなど「4月会合での利下げの可能性を否定しなかった」(国内金融機関の調査部)とし、「ユーロは対ドル、対円でピークアウトした」(同)との声が出ている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.73/147.74 1.0841/1.0845 160.16/160.20
午前9時現在 147.71/147.74 1.0844/1.0848 160.22/160.23
NY午後5時 147.65/147.66 1.0844/1.0848 160.13/160.17
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