ＳＯＭＰＯホールディングスは２６日、桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者（ＣＥＯ、６７）が３月３１日付で退任する人事を発表した。中古車販売大手ビッグモーター（ＢＭ、東京）による保険金不正請求問題への対応を巡り、ＳＯＭＰＯと子会社の損害保険ジャパンは金融庁から２５日に業務改善命令を受けており、引責辞任となる。後任ＣＥＯにはＳＯＭＰＯの奥村幹夫社長（５８）が４月１日付で就く。

桜田氏は２６日午前、東京都内で記者会見し「顧客や代理店に多大なる迷惑と心配をおかけし、心よりおわび申し上げる。信頼を損なう事態を引き起こしたことは痛恨の極みで、深く反省している」と陳謝した。自らの経営責任について「責任がないはずはない。グループを良い方向にできるだけ早く持っていくのが私が果たすべき責任であり、一切の職から身を引く」と述べた。

桜田氏は２０１９年４月に損保業界から初めて経済同友会代表幹事に就任し、２３年４月まで２期４年務めた。

【時事通信社】 〔写真説明〕金融庁の業務改善命令を受け、記者会見するＳＯＭＰＯホールディングスの桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者（ＣＥＯ、手前）。奥は奥村幹夫次期ＣＥＯ＝２６日午前、東京都新宿区 〔写真説明〕金融庁から業務改善命令を受け、頭を下げるＳＯＭＰＯホールディングスの桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者（ＣＥＯ、左から２人目）ら。左端は奥村幹夫次期ＣＥＯ＝２６日午前、東京都新宿区