- 2024/01/26 掲載
仏LVMH、第4四半期は10%増収 最高級品の需要堅調で
[パリ 25日 ロイター] - フランスの高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が25日発表した2023年第4・四半期決算は、売上高が前年同期比10%増の約240億ユーロ(260億ドル)となった。高級ファッションに対する中国人などからの堅調な需要が追い風となった。
増収率は英HSBCによるアナリスト予想平均の9%を上回った。売上高は昨年第3・四半期が9%増、第1・四半期と第2・四半期はいずれも17%増だった。
ルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオールのブランドを含むファッション・革製品部門の売上高は昨年第4・四半期に前年同期比9%増え、予想の10%増を若干下回った。
LVMHのベルナール・アルノー最高経営責任者(CEO)はアナリストらに「世界で最も需要が強いのは最高級品だ」と語り、クリスチャン・ディオールなどのオートクチュール(高級注文服)を例示。こうした傾向は今後も続くと付け加えた。
同社や、カルティエを所有するスイスのリシュモンのような最も高価な高級品を扱うメーカーは、個人消費の落ち込みに最も強い。一方で、より低価格な高級品を販売する英バーバーリのような企業は苦戦している。
LVMHのジャンジャック・ギオニ最高財務責任者(CFO)は記者団に、ルイ・ヴィトン事業は欧州における中国人向け販売がコロナ禍前の2019年の70%に達したと説明。「中国人顧客向け事業が大きく伸びており、その勢いは衰えずに続いている」と語った。
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