- 2024/01/26 掲載
企業向けサービス価格、23年暦年では2.0%上昇 32年ぶり高水準
Takaya Yamaguchi
[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日発表した企業向けサービス価格指数速報によると、2023年暦年の総平均は109.1となり、前年比で2.0%上昇した。経済正常化に伴う人流回復で宿泊料が値上がりし、原材料や人件費を転嫁する動きもみられた。消費税増税の影響を除くと1991年以来の伸びとなった。
暦年ベースの伸び率拡大は2年連続。22年の前年比1.8%からは0.2%ポイントプラス幅を拡大した。国際運輸を除く総平均では前年比2.2%と、22年のプラス1.3%から0.9%ポイントプラス幅を拡大した。
宿泊料の値上げが通年で効いたほか、人件費上昇の転嫁がみられた機械修理、土木建築サービスなどがプラスに寄与した。
日銀によると伸び率は2014年の2.6%以来で、消費税増税の影響を除くと1991年の3.0%以来の高水準となる。
併せて公表した23年12月の総平均は、前年比2.4%上昇の110.4だった。前年比プラスは34カ月連続。伸び率は11月から横ばいだったが、水準としては2015年3月以来の伸びで、増税の影響を除けば92年4月以来の伸びとなった。
昨年12月は146品目のうち前年比上昇が108、下落は22だった。差し引き86となり、11月の88と同程度だった、としている。
日銀では「国際商品市況や海運市況の動向、人件費の動きが企業向けサービス価格に与える影響を注視していく」としている。
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