- 2024/01/26 掲載
米GM傘下クルーズ、無人タクシーの人身事故巡り政府が調査
[サンフランシスコ/ワシントン 25日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の自動運転車部門クルーズは25日、昨年10月に同社の無人タクシーが起こした人身事故に関する米司法省と証券取引委員会(SEC)による調査を受けていると明らかにした。
この事故で同社無人タクシーは別の車にはねられた歩行者を避けきれず引きずってしまった。
クルーズはブログへの投稿で政府による調査を報告。事故対応は「リーダーシップの失敗」に起因するとして企業文化の改革も誓っている。専門家の1人は、事故直後にクルーズが取った行動は「とんでもなくひどい」と批判した。
同社の誤った事故処理についての今回の調査と情報開示を受け、GMとメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)への風当たりは強まることになる。バーラ氏は、80億ドルを超える損失を計上しているにもかかわらず、無人タクシー事業投資の妥当性を訴えている。
GMは30日に第4・四半期決算を発表するが、バーラ氏はアナリストらからクルーズの今後について質問を浴びせられそうだ。
この事故はまた、米アルファベット傘下のウェイモや米アマゾン・ドット・コム傘下のズークスなど他の無人タクシー会社にも問題を引き起こす。
無人タクシーに批判的な労働組合のチームスターズなどは、自動運転車の展開のペースを落とすよう求めている。カリフォルニア州はすでにクルーズの無人タクシーの州内での営業許可を停止した。
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