- 2024/01/26 掲載
再送ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
(文章中の表現を一部明確にして再送します。)
[フランクフルト 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は25日の理事会で、政策金利の据え置きを決定した。据え置きは3会合連続で予想通り。インフレ対策へのコミットメントを改めて確認し、金融緩和を検討し始めていることは示唆しなかった。
理事会後のラガルド総裁の記者会見での発言は以下の通り。
<経済の停滞>
ユーロ圏経済は2023年第4・四半期に停滞した可能性が高い。入手されるデータは短期的に弱さを示唆し続けている。
<インフレ率は低下傾向>
ほぼ全ての基調的なインフレ指標は12月に一段と低下した。
<成長の下方リスク>
経済成長に対するリスクは依然として下方に傾いており、金融政策の効果が予想以上に強くなれば、成長率は低下する可能性がある。
<エネルギー価格がカギ>
エネルギー価格が、原油およびガス価格の先行きに対する市場予想の最近の下方シフトに沿って推移すれば、インフレ率は短期的にさらに急速に低下する可能性がある。
<会合ごとに意思決定>
われわれはデータに依存しており、会合ごとに意思決定を行っている。
<紅海>
(紅海での)紛争が一段と発展すれば、さらなるリスクが生じることは明らかだ。
<利下げ>
利下げを議論するのは時期尚早だというのが理事会でのコンセンサスだ。われわれはデータに依存していることを再確認した。
<賃金トラッカー>
賃金トラッカーで見られるのは安定化だ。実際、求人件数のわずかな減少も見られる。
<さらなるディスインフレが必要>
われわれの政策軌道を総括的に評価する上で、インフレが実際に適時かつ持続可能な形で目標に達すると十分な確信を得るためにディスインフレのプロセスがさらに進む必要がある。
<声明から特定の文言の削除について>
文言を幾分簡素化し、言葉を減らそうと努めている。
<適切な政策決定>
中立金利は、その水準に到達するまで分からない。予測や想定はせず、インフレが中期的な目標である2%に到達するよう適切な政策決定を行うことが金融政策担当者としての責任と考える。
<賃金の方向性は良好>
賃金の伸びは鈍化しており、われわれの観点からすると、方向性としては良好だ。
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