- 2024/01/25 掲載
中国、737MAX8機の納入再開を確認 約5年ぶり
[北京 25日 ロイター] - 中国外務省は25日、米航空機大手ボーイングが「737MAX8」を中国顧客に納入再開することを許可したと明らかにした。旅客機737MAXの中国引き渡しは運航を停止した2019年3月以降で初めてとなる。
ボーイングも引き渡しを確認。中国南方航空に登録された737MAX8は現在、米国から中国に向かう途中のハワイで駐機している。
737MAXを巡っては、米連邦航空局(FAA)は24日、飛行中に事故が発生した「737MAX9」を含め生産拡大を認めない方針を示した。
打撃を受けているボーイングにとって、今回の中国による納入再開は朗報。737MAX8が中国に納入されることは、航空追跡サイト「フライトレーダー24」のデータで既に明らかになっていた。
外務省報道官は引き渡しについて、「昨年12月8日に中国の担当部門が国内の民間航空規則に従って737MAX8の設計承認を完了し、航空機引き渡しの準備が整った」と述べた。
一方、アナリストは米中間の緊張した貿易関係への影響を判断するのは時期尚早だとしている。
業界誌「フライトグローバル」のアジア担当編集長、グレッグ・ウォルドロン氏は「中国の今後どの程度受け入れるかは分からない。米国への歩み寄りと見ることもできるが、航空会社が新しい航空機の受け入れを迫ったとも考えられる」と述べた。
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