- 2024/01/25 掲載
日経平均は小反発、売買交錯し方向感出ず
[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比9円99銭高の3万6236円47銭と、小幅に反発して取引を終えた。日銀の政策修正観測が投資家心理の重しとなり一時300円超安まで下落したが、下値では押し目買いも流入し底堅さもみられた。取引終盤にかけては売買が交錯し方向感のない値動きが続いた。
日経平均は前営業日比13円安と、弱含みでスタート。寄り付き後はプラス圏に浮上する場面もあったが、次第に下げ幅が拡大し前場中盤には3万5912円54銭の安値を付け、節目の3万6000円を割り込んだ。日銀が早ければ3月にも政策修正に踏み切るとの観測がくすぶっており、投資家心理の重しとなった。ただ、売りが加速する展開にはならず、後場には再び小幅高の水準まで戻しもみ合いとなった。
物色動向としては、米ハイテク企業の好業績が支えとなり半導体関連株がしっかりだった一方、決算内容が嫌気され主力株の一部が軟調だった。
市場関係者からは足元の調整は一時的との見方も出ており、「米国の主要ハイテク企業の決算発表を来月に控え、2月中旬以降には日経平均が3万8000円をトライする可能性もあるのではないか」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との指摘が聞かれた。米企業の業績が好調であれば日本のハイテク銘柄を中心に物色が広がり、指数を押し上げるとみられている。
一方、「日銀の政策修正観測で目先はドル/円が円高方向に進むと予想され、急速に円高が進めば日本株の重しになりそうだ」(国内金融機関・シニアエコノミスト)と、為替動向を注視する意見もあった。
TOPIXは0.11%高の2531.92ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は4兆2144億9600万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、海運、証券など24業種が値上がり。石油・石炭製品、医薬品、サービスなど8業種は値下がりし、その他金融は変わらずだった。
個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロン、アドバンテストがしっかりで指数を支えた。一方、前日に発表した決算内容が嫌気され、オービックが6.2%安、ニデックは3.1%安と軟調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1236銘柄(74%)に対し、値下がりが387銘柄(23%)、変わらずが35銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 36236.47 +9.99 36213.14 35,912.54─
36,312.36
TOPIX 2531.92 +2.70 2528.71 2,514.70─2
,534.12
プライム市場指数 1302.89 +1.39 1302.46 1,294.01─1
,303.93
スタンダード市場指数 1224.53 +8.74 1216.57 1,216.25─1
,225.46
グロース市場指数 907.08 +10.86 895.78 887.92─907
.17
グロース250指数 718.85 +8.98 709.06 702.38─718
.94
東証出来高(万株) 142510 東証売買代金(億円 42144.96
)
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