- 2024/01/25 掲載
中国恒大、オフショア債権者グループが清算支持へ=関係者
[香港 24日 ロイター] - 経営再建中の中国不動産開発大手、中国恒大集団のオフショア債保有者のグループが、29日に香港の裁判所で開かれる審理で、同社の清算を支持する方針であると関係者2人が明らかにした。
複数の弁護士は、グループのオフショア債保有額が20億ドルを上回っており、清算申し立てを支持すると裁判所が即時清算を命令する可能性が高まると指摘した。
関係者らによると、グループはヘッジファンドなどで構成されており、今週の審理で清算申し立てに加わる意向を表明したという。
グループのフィナンシャル・アドバイザーである投資銀行モーリスと中国恒大はコメントを控えた。また、グループの法律顧問を務めている米法律事務所カークランド・アンド・エリスは取材に応じなかった。
中国恒大は約2年前から、同グループと約230億ドルの債務再編計画を策定している。当初の計画は昨年9月、創業者の許家印氏が犯罪に関与した疑いで拘束されたことを受けて頓挫した。
グループは12月上旬の審理まで清算申し立てに反対を表明し、中国恒大を支持する立場を取っていた。中国恒大はこの審理前に土壇場で債務再編案を提示し、清算回避を図った。
関係者の一人によると、中国恒大は29日の審理を前に、これまでのところ裁判所に何も文書を提出していない。ただ過去の事例を踏まえると、土壇場で裁判所や債権者に提案を行う余地は残されており、その場合には清算申し立てに影響が及ぶ可能性がある。
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