- 2024/01/12 掲載
銀行・信金の貸出、12月は前年比+3.1% 都銀で複数の大口案件
[東京 12日 ロイター] - 日銀が12日に発表した2023年12月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比3.1%増の614兆5993億円だった。統計の公表を始めた2000年1月以降の最高を更新した。不動産関連や原材料コスト高、経済活動の再開に伴う資金需要が続いている。都銀ではM&A(企業の合併・買収)関連など複数の大口案件が見られた。
業態別にみると、都銀等が3.7%増の247兆0367億円。伸び率は前月の3.0%を上回り、残高は02年8月以来の高水準。地銀・第二地銀は3.2%増の290兆2081億円で、1991年7月以降の最高を更新した。信金は0.5%増だった。
預金平残は都銀・地銀・第二地銀の3業態と信金の合計で前年比1.9%増の1036兆3098億円となった。伸び率は前月の1.8%を小幅に上回った。
(和田崇彦)
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