• 2024/01/12 掲載

金利ピークに達した公算、インフレの最悪期脱却=ECB総裁

ロイター

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[パリ 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は11日、インフレを巡る「最も困難な時期」は終わった可能性が高いとし、インフレ率が明らかに2%に低下すれば金利は引き下げられるとの見方を示した。

ラガルド氏はフランス2テレビとのインタビューで、金利はピークに達した可能性が高いと述べた。

2024年は利下げの年になるか、と質問に対しては「(ECB)総裁として時期は言えない」と答えた。

ECBは24年のインフレ率が2.5─3%内で推移すると予想している。政策担当者は、5月発表の第1・四半期賃金統計前に利下げについて議論するのは時期尚早だとしている。

投資家は24年に少なくとも5回の利下げがあると見込んでおり、最初の利下げは3月か4月と予想されている。

ユーロ圏の23年12月のインフレ率は2.9%と、11月の2.4%から上昇した。ラガルド氏は25年のユーロ圏インフレ率は1.9%になるとの見方を示した。

ラガルド氏はまた、米国で11月に実施される大統領選でトランプ前大統領が再選されれば、欧州にとって「脅威」になると指摘。貿易関税措置や北大西洋条約機構(NATO)に対するトランプ氏の対応などに言及し、「トランプ氏が政権を担った4年間を振り返れば、明らかに脅威だ」と述べた。

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