- 2024/01/11 掲載
中国REITが新年に急落、景気低迷長期化で回復期待後退
[上海/シンガポール 11日 ロイター] - 中国の不動産投資商品が昨年に続いて下落している。中国経済や物流拠点などの不動産資産に対する投資家の回復期待がしぼんでいる。
2023年に28%下落したCSI不動産投資信託(REIT)指数は24年に入り6.4%さらに下落。あるREIT運用会社が倉庫賃貸価格の引き下げを公表したことや、全般的な利回り低下を巡る懸念から7日続落した。
不動産危機の深刻化、消費鈍化、企業活動の停滞により、オフィスビル、倉庫、ショッピングモールの需要が減退している。
フォースライト・ホールディングスのチーフエコノミスト、シャ・チュン氏は「経済が下降トレンドにあり、REITが収益を上げるのはますます難しくなっている」と指摘する。
物流施設を裏付けとするREITの下げがきつい。
Harvest Jingdong Warehousing and Logistics REIT は今年に入り約30%急落。裏付け資産の中部・武漢市の倉庫プロジェクトのリース料が新年に13%引き下げられたことが4日明らかになった。
CICC GLP Warehousing Logistics も同様の影響を受けるとの懸念から過去最安値を付けた。
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