- 2024/01/11 掲載
伊国債、今年は市場圧力高まらず ECBが保護=S&Pグローバル
S&PグローバルEMEAのチーフエコノミスト、シルバン・ブロイエ氏は市場の分断化防止のためにECBが導入した「伝達保護措置(TPI)」に言及し、イタリアとドイツの国債利回り差が現在の水準から大きく上昇することを防ぐだろうと述べた。
イタリア国債はドイツ国債との利回り差が現在約162ベーシスポイント(bp)とユーロ圏で最も高水準だが、最近のピークである10月の約209bpからは大幅に縮小している。
ブロイエ氏は記者会見で「TPIが存在するだけで市場はイタリア国債に不利になる動きをしなくなるはずだ」と語った。
S&Pグローバルは伊10年債利回りが今年は平均4.7%になると予想した。9日は3.8%だった。
また欧州連合(EU)の新型コロナウイルス復興基金がイタリアの弱い成長を支えるとした。
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