- 2024/01/11 掲載
日経平均は大幅に4日続伸、34年ぶり3万5000円回復
日経平均は429円高で寄り付いた後も上値を伸ばし、午後には一時715円高の3万5157円56銭に上昇した。米ハイテク株高を受けて半導体関連株が総じてしっかりだったほか、円安で輸出関連株を中心に物色された。指数寄与度の高い大型株の上昇が目立った。
心理的節目を連日上回り、トレンド・フォロー(追随)型のCTA(商品投資顧問業者)など海外勢の参入や、新NISA(少額投資非課税制度)を活用した資金の流入が意識された。週末のSQ(特別清算指数)算出を前にテクニカル的な買い戻しも上昇を勢いづけた。
新規材料への反応というより、需給主導の上昇との見方は多い。市場では「モメンタムはアップサイドだが、マーケットに昂揚感はない。ちょっとしたネガティブな材料でも利益確定売りが強まりかねない腰の弱い上昇に感じられる」(CLSA証券の釜井毅生エグゼキューション・サービス統括本部長)との声が聞かれた。
きょうは12月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えている。
TOPIXは1.57%高の2482.87ポイントで取引を終え、バブル後高値を更新。東証プライム市場指数は前営業日比1.57%高の1277.62ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆7912億7800万円と膨らんだ。東証33業種では全業種が上昇し、値上がり率上位には輸送用機器や証券、卸売、機械、保険などが並んだ。
東京エレクトロンは昨年来高値を更新。決算発表を控えたファーストリテイリングやインドでの新工場建設の方針が伝わったスズキは大幅高だった。一方、ヤマトHLDGや楽天グループは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.21%安の706.19ポイントと、小幅に反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1064銘柄(64%)、値下がりは548銘柄(33%)、変わらずは45銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 35049.86 +608.14 34871.33 34,849.57─3
5,157.56
TOPIX 2482.87 +38.39 2472.06 2,471.56─2,
490.63
プライム市場指数 1277.62 +19.81 1271.79 1,271.79─1,
281.57
スタンダード市場指数 1199.33 +3.16 1200.85 1,197.14─1,
201.30
グロース市場指数 891.90 -3.48 899.95 889.48─900.
19
グロース250指数 706.19 -1.50 711.75 703.72─712.
31
東証出来高(万株) 184940 東証売買代金(億円 47912.78
)
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