- 2024/01/05 掲載
豪EV販売、2023年は過去最高 排出ガス多いSUVも依然堅調
[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア連邦自動車産業会議所(FCAI)が4日発表した2023年の電気自動車(EV)の新車販売台数は、自動車全体の7.2%の規模に増加し、前年の3.1%から2倍以上となって過去最高を記録した。
ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を含めると、全体の16.2%に膨れ上がり、ほぼ5台に1台の割合となる。
ただ、乗用車や小型商用車といった「ライトビークル」は、排出ガスの多いピックアップトラックやSUV(スポーツタイプ多目的車)が依然として大半を占めた。
同国最大の排出源の1つが輸送部門。EVの普及は、30年までに排出量を43%削減するとの政府公約を後押しする。
しかし、国民の間では化石燃料使用による排出量が多いSUVや小型商用車が好まれる傾向が続いており、23年の新車販売全体の78.4%は、この2つのカテゴリーが占めた。
小型ピックアップトラックの米フォード・モーターの「レンジャー」と、トヨタ自動車の「ハイラックス」は販売台数の10分の1を占める2大人気車種だが、いずれも平均よりも二酸化炭素(CO2)排出量が多い傾向がある。
同国はEV購入の拡大に取り組んできたものの、供給不足や車種が限られていることに加え、充電設備が散在していたり、欠陥があったりすることが長年の足かせとなっている。
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