- 2024/01/05 掲載
情報BOX:能登半島地震による企業への影響
[東京 5日 ロイター] - 1日に発生した能登半島地震による企業への影響は以下の通り。(カッコ内は発表・確認日)
《1月5日》
◎村田製作所
北陸3県の生産拠点のうち、石川県の小松、ハクイ(羽咋市)、ワクラ(七尾市)、穴水、富山県の氷見の5拠点は生産再開に向けてインフラと設備の状態を確認中で、再開時期は改めて公表するとしている。
富山村田製作所(富山市)は3日から、福井村田製作所の武生事業所、宮崎工場は4日から一部生産を開始、鯖江(福井県)は6日から順次再開予定。金沢村田製作所の金沢事業所と能美工場、福井県の金津(あわら市)、アスワ(福井市)は9日から順次再開予定。
◎北国銀行
輪島、珠洲など6支店で休業。3日の発表では5支店だった。ATMのみ稼働は8支店。いずれも石川県内の店舗で、営業開始時期は未定。
《1月4日》
◎サンケン電気
震源に近い石川サンケンの生産拠点(堀松工場、志賀工場、能登工場)について被害状況の確認を進めているが、余震や道路網の寸断、通信インフラ障害がある中で時間がかかる状況。従業員の安否確認も、まだ全員の確認はできておらず、避難生活を余儀なくされる従業員もいる。
石川サンケンの各工場は建物、生産設備の一部に被害が確認されている。
◎信越化学
地震を受けて操業を停止していた直江津工場は3日から一部設備で操業を再開。今後、確認が取れた設備から順次操業を再開する。
◎北陸電力
電力供給設備等が被害を受け石川県内を中心に停電が発生しており、現在も復旧に向け対応中。現時点で地震による業績への影響は不明で、今後明らかになった時点で速やかに知らせる。
◎KOKUSAI ELECTRIC
製造・開発の中枢である富山事業所は、施設の天井パネル、壁材、空調配管などに部分的な被害が生じており、安全確認、清掃、補修などを行う必要がある。通常業務は9日より順次開始する予定。
2日時点では4日開始としていた。
◎ジャパンディスプレイ
石川工場で複数の配管の損傷、漏水、ボイラー停止などの被害が発生しており、現在復旧作業中。同工場は8日まで冬期休業中のため生産を停止していたが、2日早朝より生産再開に向けて復旧作業を開始した。同工場の従業員に人的被害がなかったことは確認。鳥取工場(鳥取県鳥取市)の被害はない。
◎EIZO
EIZOエムエスの羽咋工場・七尾工場で、建物や生産設備に一部破損等の被害を確認。道路の寸断・断水や停電など生活インフラへの影響も出ており、特に震源地に近い七尾工場では生産活動再開までに一定の時間を要する見込み。調達・物流面の影響についても確認を進めている。
本社・工場(石川県白山市)の建物や生産設備への被害は軽微で、予定通り4日から稼働している。
全工場で従業員の人的被害はない。
《1月2日》
◎シャープ
石川県白山市に工場がある。人や建物などへの大きな被害は確認されていない。
◎東芝
石川県能美市の加賀東芝エレクトロニクスで半導体を生産しており、当日出社していた従業員は全員の無事を確認。出社していなかった従業員は若干名連絡が取れておらず、確認を急いでいる。安全確認のため地震発生直後から操業を停止し、インフラ、生産工程・装置の状況を確認している。
◎コマツ
石川県小松市と金沢市、富山県氷見市に工場があり、現在も確認中だが特に大きな被害の情報はない。予定通り5日から稼働を見込む。
◎村田製作所
石川県の穴水村田製作所(穴水町)とワクラ村田製作所(七尾市)で従業員の安否確認を継続。建物や設備の被災状況は、今後確認していく。2社以外の北陸地方の工場で重大な人的被害や建物の大きな被害は確認されていない。
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