- 2024/01/02 掲載
道路寸断で物流混乱=小売り、外食の休業続出―能登半島地震
石川県能登地方を震源とする地震で、2日も生活インフラや企業活動に影響が生じている。道路の寸断や交通規制により、郵便物や宅配便といった物流は大幅に乱れ、コンビニなどの小売店や外食チェーンの臨時休業が続出。携帯電話の通信障害や停電も続いている。
日本郵便では新潟、富山、石川、福井の4県全域で、郵便物・荷物の引き受けや配達に大幅な遅れが発生。遅延は北海道と山形、兵庫両県の一部にも及んでいる。
ヤマト運輸は石川県全域、佐川急便は同県能登地方でそれぞれ荷物の集配業務を停止。両社は、これらの地域に宛てた荷物の預かりも全国で取りやめている。ヤマトは北海道と新潟、富山、福井各県宛ての配送には遅れが生じるとし、佐川も北海道全域で配送遅延を見込んでいる。
百貨店の西武福井店(福井市)は1日に初売りを行った際、地震発生時のスプリンクラー誤作動でレジのシステム障害が起きた。2日は臨時休業を決め、3日以降の対応は未定という。
北陸地方を中心に、セブン―イレブンは2日午前8時の時点で約100店舗、ファミリーマートは約160店舗が一時休業している。牛丼チェーン「吉野家」は、石川、富山両県の全20店舗を2日に休業する。
NTTドコモやKDDI、ソフトバンクなど通信各社は、石川県を中心とする一部エリアで音声通話やデータ通信の障害が続いている。経済産業省によると、2日午前7時現在、配電設備の損傷によって石川、新潟両県で約3万3000戸が停電中だ。
【時事通信社】
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