- 2024/01/02 掲載
財新中国製造業PMI、12月は7カ月ぶり高水準 生産・受注好調
PMIは50が景況改善・悪化の分岐点となる。市場予想は50.4だった。
中国国家統計局が先月31日に発表した12月の製造業PMIは49.0で11月の49.4から低下、予想の49.5も下回っていた。
財新のPMIでは生産が5月以来の高い伸びを記録。堅調な需要と顧客の支出回復により新規受注の伸びも10カ月ぶり高水準となった。
新規輸出受注は減少ペースが鈍化した。一部企業が11月からの外需改善を報告した。
24年の見通しについては楽観的な見方を維持したものの、11月から後退。長期トレンドを依然として下回っている。
顧客の予算縮小、厳しい競争、市場低迷などが主な懸念材料という。
完成品の在庫は、顧客への出荷が遅れたこともあり、わずかに増加した。投入コストは12月も上昇が続いたが、インフレ率は4カ月ぶりの低水準に鈍化した。
需要が予想を下回る中、雇用は4カ月連続で減少。減少ペースは5月以来の大きさとなった。
財新智庫のエコノミスト、王哲氏は「市場の需給拡大は雇用増加につながらなかった」と述べ、現在の市場環境下では注文が増加しても既存の生産能力で十分対応できるという声が聞かれたと指摘した。
「新年に向けて財政政策と金融政策にはまだ調整余地がある」とし、雇用市場の圧力を緩和するために雇用を増やす取り組みの強化が必要だとした。
PR
PR
PR