- 2024/01/01 掲載
賃上げ、前年超えは当然=「熱量負けず」、25年も継続へ―十倉経団連会長インタビュー
経団連の十倉雅和会長は時事通信などのインタビューに応じ、2024年春闘について、「熱量と意気込みは23年に負けない。成果も当然上回っていくことが望ましい」と述べ、前年を超える賃上げの実現に自信を示した。その上で、「一過性で終わってはいけない。賃上げを今年だけでなく25年も続ける」と強調した。
十倉氏は、経団連が目指す構造的な賃上げに向け、「きっかけはコスト高だったが、賃金上昇が加わり、価格転嫁がされれば、賃金と物価の好循環になる」と説明。その一方、「最大の課題は少子高齢化だ」として、現役世代の不安感を払拭するため、政府に対し「全世代型社会保障制度(の構築)を逃げずにやるべきだ」と訴えた。
日銀の大規模金融緩和に関しては、「日本経済はデフレではない状態になった」と評価。ただ、「異次元緩和は非常事態でやるべき政策。正常化は早い方がいい」とも指摘した。
十倉氏は1月23日から中国を訪問する経済界の訪中団の最高顧問を務める。国際情勢が混迷を深める中、民間外交の意義について「隣国の大国と日本がちゃんとしたパイプを持つことが大事。その一歩として経済界が役に立てれば願ってもないことだ」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕報道各社のインタビューに答える経団連の十倉雅和会長=2023年12月25日、東京都千代田区 〔写真説明〕報道各社のインタビューに答える経団連の十倉雅和会長=2023年12月25日、東京都千代田区
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