- 2023/12/29 掲載
23年食品値上げ、3万品超え=来年は大幅減少―帝国データ
帝国データバンクは29日、食品メーカーなど主要195社による2023年の食品値上げ品目数が3万2396品になったとの最終調査結果を公表した。帝国データは「3万品超えはバブル崩壊以後の30年間で例を見ない規模だ」(担当者)と指摘。来年の値上げは最大1万~1万5000品程度と、今年から大幅に減少する見込みだ。
記録的な「値上げラッシュ」となった23年は、原材料価格や光熱費の高騰に加え、包装資材や物流費の上昇を価格転嫁する動きが続いた。22年の2万5768品を大きく上回り、「全食品分野で一斉に値上げが行われた」(同)という。
24年は前年に比べてペースが鈍化するが、既にオリーブオイルや冷凍食品、ウイスキーなどの値上げ予定が判明。賃上げの原資確保に向けた価格転嫁や、残業規制の強化で輸送力確保が課題となる「2024年問題」の影響による物流費高騰が値上げにつながる可能性がある。
【時事通信社】
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