- 2023/12/29 掲載
米政府が対EU鉄鋼関税停止を2年延長、中国過剰生産に対応
バイデン大統領は声明で、米国とEUは「実質的な進展」を遂げ、「交渉を続けている」と述べた。
米国とEUは、中国など「非市場経済」(NME)の国による過剰な金属生産能力に対処することや、環境負荷を従来よりも抑える鉄鋼生産を促進するため、合意できる措置を模索してきた。議論は23年までに決着する見通しだったが、行き詰まっていた。
米国の対EU鉄鋼、アルミニウム関税を巡ってはトランプ前大統領がそれぞれ25%、10%の追加関税を課した。その後、バイデン政権が22年1月から2年間の措置として「関税割当制度」(TRQ)に切り替えていた。
EUは既に、トランプ政権の課していたハーレーダビッドソンの二輪車からバーボンウイスキーまでの幅広い米国製品への報復関税措置を25年まで棚上げすることを決定している。
米国とEUでは24年に大型選挙が相次ぐ。関税に関する交渉決着は選挙後に先延ばしとなる。
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