- 2023/12/29 掲載
「証券コード」英字入りに=来年の上場承認銘柄から―東証など
「トヨタ自動車は7203」など上場株を識別するため4桁の数字で示されてきた「証券コード」の表記が変わる。未使用の数字が減ってきたためで、来年1月以降に新たに上場承認される銘柄から英文字入りとなる。東証で1953年から続く長年の慣行を見直すことに、一部の市場関係者からは戸惑いの声も上がる。
コードは東証などでつくる「証券コード協議会」が付与。新コードでは、26の英文字のうち、見た目や発音が数字と混同されやすい「B、E、I、O、Q、V、Z」の7文字を除いた19文字を使う。当初は4桁目のみに英文字を割り当て、19文字を使い切った後は2桁目に移る。
来年最初に上場承認を受ける銘柄は「130A」になることが既に決定。その後は英文字を固定したまま「131A、132A」と数を上げていき、「999A」に達した後は「130C」になる。
例えば「B」は見た目が「8」、「Q」は発音が「9」と間違われやすいため、使用しない。同協議会によると、試験運用でトラブルは起きていないという。
資産運用大手、野村アセットマネジメントの小池広靖社長は「ルール変更に対応した当社の業務運営に問題はない」と話す。一方、ある市場関係者は「変更は十分周知されておらず、当初は戸惑いを覚える個人投資家が出る可能性もある」と懸念を示した。
【時事通信社】
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