- 2023/12/29 掲載
テラUSD運営会社と創設者は証券法違反、米連邦地裁が判決
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)「テラUSD」の運営会社テラフォーム・ラブズ(韓国)とその創設者、ド・クォン被告を米証券取引委員会(SEC)が証券法違反や詐欺の容疑で訴えた裁判で、米マンハッタンの連邦地裁は28日、テラフォームとクォン被告が二つの仮想通貨について登録手続きを怠り、米証券法に違反したとの判決を下した。
テラUSDはドルなど法定通貨と価値が連動するように設計されたステーブルコインで、価格が常に1ドルとなるはずだった。しかし2022年5月にこの連動制が維持できなくなって価格が暴落、テラの関連仮想通貨「ルナ」も急落し、合わせて400億ドル余りの市場価値が吹き飛んだ。
SECはテラUSDやルナなど四つの仮想通貨について米証券法の適用対象であるにもかかわらず登録手続きが行われておらず、テラフォームとクォン被告がテラUSDの安全性について繰り返し投資家に虚偽の説明をしていたなどとして訴訟を起こした。
連邦地裁のジェド・ラコフ判事は、証券法違反に関してSECの主張を認め、テラフォームとクォン被告を有罪とした。しかし詐欺容疑については、投資家を欺く意図があったとは言い切れないとしてSECの主張を退けた。
クォン被告は詐欺容疑でマンハッタンの地検からも訴えられており、3月にモンテネグロで身柄を拘束された。
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