- 2023/12/28 掲載
日経平均は5日ぶり反落、薄商いのなか円高が重し
[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比141円62銭安の3万3539円62銭と、5営業日ぶりに反落して取引を終えた。米国債利回りが低下する中、外為市場ではドル安/円高が進行。年末相場で目立った手掛かり材料がない中、日本株はドル/円の動向に左右される展開となった。東証プライム市場の売買代金は活況の目安とされる3兆円を再び下回った。
日経平均は203円安で寄り付いた後、270円安の3万3411円24銭まで下落する場面がみられた。全体的に方向感を欠く値動きとなり、売り一巡後の日経平均は3万3500円を挟んだ水準でのもみ合いとなった。値幅は上下160円と、日経平均は狭いレンジ内での値動きに終始した。
日経平均は年初来高値(3万3853円46=11月20日)更新まで約300円に接近しており、市場ではあすの大納会に向けて株価が上昇する「掉尾(とうび)の一振」を期待する声が聞かれた。「再びドル高/円安が進み、米株が底堅く上昇するなど、状況が許せばあり得る話」(信託銀行アナリスト)という。
きょうは12月末の配当権利落ち日となるため、日経平均は配当落ち分の50─60円程度下押しされるとの推定があるほか、年内に含み損を確定する国内勢による「節税対策の売り」などが想定される。ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「年末相場特有の需給のゆがみがあるが、それを除くと地合いは良好。株価は円高基調の中でも小幅安にとどまっている」との見方を示した。
TOPIXは0.14%安の2362.02ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.14%安の1215.36ポイント。プライム市場の売買代金は2兆6966億8900万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼、保険、非鉄金属など11業種で、値下がりは海運、鉱業、ゴム製品など22業種だった。
個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、ファーストリテイリングが軟調。トレンドマイクロは6%超安となった。半面、信越化学工業、村田製作所はしっかりだった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.3%高の707.5ポイントと、3日続伸した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1009銘柄(60%)、値下がりは592銘柄(35%)、変わらずは38銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33539.62 -141.62 33477.47 33,411.24─33,571.73
TOPIX 2362.02 -3.38 2353.25 2,351.72─2,363.57
プライム市場指数 1215.36 -1.74 1210.93 1,210.12─1,216.11
スタンダード市場指数 1165.00 +5.31 1156.14 1,155.43─1,165.68
グロース市場指数 890.66 +19.54 870.24 864.49─890.66
グロース250指数 707.50 +15.92 690.61 685.78─707.50
東証出来高(万株) 109423 東証売買代金(億円) 26966.89
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