- 2023/12/28 掲載
午前の日経平均は反落、円高が重し 輸出関連などに売り
日経平均は203円安で寄り付いた後、270円安の3万3411円24銭まで下落する場面がみられた。27日の米国株式市場は小幅上昇となったものの、米国債利回りが低下する中、外為市場ではドル安/円高が進行。年末相場で目立った手掛かり材料がない中、日本株はドル/円の動向に左右される展開となった。
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「手掛かり材料が乏しい中、市場は新しい材料を待っている状態」との見方を示した。東証が年末年始の休場中、米国ではISM製造業景況指数やJOLTS求人件数を控えている。また、国内では年明け15日には東証が改革要請に基づいて開示している企業の一覧表を公表する予定で、市場はイベント待ち状態になっているという。
TOPIXは0.31%安の2358.08ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆4430億8200万円。東証33業種では、値上がりは鉄鋼、保険、非鉄金属など6業種で、値下がりは海運、鉱業、ゴム製品、食料品など27業種だった。
個別では、川崎汽船が4%超安、商船三井、日本郵船が3%超安になるなど海運株が総じてさえなかった。デンマークの海運大手APモラー・マースクがスエズ運河と紅海を経由してコンテナ船を数十隻運航することを計画していると明らかにし、貨物運賃の低下を警戒した売りが出た。
そのほか主力株では、ファーストリテイリング、アドバンテストが軟調、トレンドマイクロは5%超安。半面、信越化学工業、ダイキン工業がしっかりだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが762銘柄(45%)、値下がりは819銘柄(49%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。
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