[ロンドン ２７日 ロイター] - ハント英財務相は来年３月６日に春季予算案を発表する。２０２５年１月までの実施が予定されている総選挙に向け、政府が地ならしをする最後の機会となるかもしれない。

スナク首相率いる与党保守党は、世論調査で野党労働党の支持率を大きく下回っている。一方、国内の景気低迷や財政赤字拡大により、支持を広げるための「ばらまき」を行う余地はほとんどない。

保守党議員の多くは、有権者の支持拡大に向け新たな減税措置を求めている。

イプソスが１２月に実施した世論調査によると、保守党の支持率は２４％で、労働党の４１％を大きく下回る。

３月６日の予算案には税制と歳出計画のほか、２０２４／２５年度の成長率と借入の最新予測、国債発行額などが盛り込まれる。

１１月の秋季予算案には労働者や企業のための減税措置が含まれたが、春季予算にも追加減税措置が盛り込まれるとの観測が高まっている。