- 2023/12/28 掲載
米国株式市場=小幅続伸、ダウ最高値更新 材料難で方向感欠く
Stephen Culp
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は薄商いの中、小幅続伸して取引を終えた。材料難で方向感が出ず、主要3指数は終始、小幅なプラスとマイナス圏を行き来する展開だった。
3指数はいずれも月間、四半期、年間でプラスを記録する見通し。
S&P総合500種は2022年1月3日に付けた終値での過去最高値まで0.3%に迫った。ダウ工業株30種は終値で過去最高値を更新した。
ホライゾン・インベストメント・サービシズのチャック・カールソン最高経営責任者(CEO)は「材料がほとんどなく、取引も活発でないときはトレンドが継続する傾向がある」と指摘。
「年内の取引はあと3日だ。節税対策の損出し売りやポートフォリオのウィンドウドレッシング買いが見られ、薄商いのため値動きが荒くなる可能性がある」と語った。
22日発表された米個人消費支出(PCE)価格指数が予想を下回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ来年3月にも最初の利下げに踏み切るとの見方が強まり、株価を支援している。
CMEのフェドウオッチツールによると、金融市場は来年3月の25ベーシスポイント(bp)利下げ確率を73.9%織り込んでいる。
S&P主要11セクターでは不動産の上昇率が最大となった一方、原油価格の下落を受けエネルギーの下げがきつかった。
個別銘柄では暗号資産(仮想通貨)マイニング関連のビット・デジタルが18.6%上昇。マイニング事業を強化する計画を発表した。
バイオ医薬品のコヒーラス・バイオサイエンシズは23.6%高。感染症治療薬の送達装置が米食品医薬品局(FDA)に承認された。
製薬のサイトキネティクスは82%超急伸。心臓病治療薬の後期臨床試験で主要目標を達成し、ブリストル・マイヤーズ・スクイブの治療薬と競合する見通しとなったことが好感された。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.86対1の比率で上回った。ナスダックでも1.46対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は119億6000万株。直近20営業日の平均は126億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 37656.52 +111.19 +0.30 37518.62 37683.70 37488.60
前営業日終値 37545.33
ナスダック総合 15099.18 +24.60 +0.16 15089.66 15114.08 15051.67
前営業日終値 15074.57
S&P総合500種 4781.58 +6.83 +0.14 4773.45 4785.39 4768.90
前営業日終値 4774.75
ダウ輸送株20種 16025.94 -78.32 -0.49
ダウ公共株15種 877.29 -1.67 -0.19
フィラデルフィア半導体 4214.59 +7.14 +0.17
VIX指数 12.43 -0.56 -4.31
S&P一般消費財 1432.99 +3.80 +0.27
S&P素材 544.23 +1.36 +0.25
S&P工業 966.59 +1.69 +0.18
S&P主要消費財 760.86 +3.36 +0.44
S&P金融 625.93 +1.50 +0.24
S&P不動産 253.22 +1.16 +0.46
S&Pエネルギー 651.12 -3.45 -0.53
S&Pヘルスケア 1586.03 +7.34 +0.46
S&P通信サービス 247.02 -0.53 -0.22
S&P情報技術 3402.42 +0.81 +0.02
S&P公益事業 319.96 -0.38 -0.12
NYSE出来高 7.08億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 33495 - 105 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 33450 - 150 大阪比
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