- 2023/12/20 掲載
ヘッジファンド、米国株のショートカバー急ぐ=UBS
[香港 19日 ロイター] - UBSの19日付の顧客向けリポートによると、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた予想外の米国株急伸を受けて、ヘッジファンドが米国株のショートポジションを急ピッチで解消している。
リポートによると、先週の米国株への資金流入は14日と15日のショートカバーが主因。ロング・ショート型ファンドがショートポジションを解消したという。
グローバル・ヘッジファンドの米国株のショートポジションはFOMCを受けて13─14日にショートスクイーズに見舞われた。ジェフリーズのトレーディングデスクは、ロング・ショート型ヘッジファンドにとって「過去2番目に最悪な2日間となった」と指摘している。
13─15日の米株式市場ではS&P総合500種指数が1.6%上昇。ナスダックは1.9%上昇した。
UBSは「(米国株に)幅広い買いが入った。ハト派的なFOMCを受けたショートカバーとその後のナスダックのリバランスが背景だ」と指摘した。
ナスダックのリバランスでは一部の大手ハイテク株のウエートが引き下げられ、他の銘柄のウエートが引き上げられた。これを受けて、多くのファンドがポジションを調整した。
ヘッジファンドは欧州株やアジア株にもショートカバーを入れたという。
セクター別では、自動車・部品、食品・生活必需品小売り、ソフトウェアとサービスが先週の米株式市場で特に買われた。
JPモルガンの15日付のリポートによると、今後は年末が近づき出来高が減少するとみられ、ショートカバー主導の株価上昇の大半はすでに終了した可能性が高い。
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