- 2023/12/20 掲載
蘭ING、40年までに石油・ガス開発への融資停止 再生エネは拡大
[ロンドン 20日 ロイター] - オランダの金融大手INGは気候変動対策の一環として、2040年までに石油・天然ガス開発部門への融資を取りやめ、今後2年間で再生可能エネルギー分野への新規融資を3倍に増やす。同社のスティーブン・ファン・ライスワイク最高経営責任者(CEO)がロイターに語った。
同CEOは、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で各国が化石燃料からの脱却と再生可能エネルギーの利用拡大で合意したことを踏まえ、今回の決定を行ったと説明した。
この計画に基づきINGは30年までに石油・天然ガス上流部門への融資を35%削減する。
同CEOは「当初は40年までに石油・天然ガス上流部門へのエクスポージャーを50%削減する方針だったが、今は完全に無くす計画だ」と説明した。
再生可能エネルギー分野への融資は22年の25億ユーロから25年までに75億ユーロ(82億2000万ドル)と3倍に増やす。COP28で各国政府が掲げた公約よりも5年早く3倍目標を達成することになるという。
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