- 2023/12/20 掲載
独VWと従業員、コスト削減策で合意 26年までに100億ユーロ
[ベルリン 19日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と従業員代表はコスト削減策で合意した。コスト削減により2026年までに100億ユーロ(110億ドル)の収益拡大が期待でき、その内の最大40億ユーロは来年に見込めるという。
電気自動車(EV)の普及で競争が激化する中、双方は2カ月協議を行っていた。開発・生産期間の短縮や人件費の削減、より効率的な調達戦略などでコストを削減する。
また、今年1─9月期に3.4%だった利益率を26年までに6.5%に引き上げる。
人事委員会のメンバーであるグンナー・キリアン氏は「今回の合意により、2024年以降に収益と持続可能な雇用を確保するために必要な柔軟性が生まれる」と説明した。
VWブランドはグループ販売台数の大半を占めており、同社の中で最初にコスト削減の対象となるブランド。
同社は今月初めに従業員に宛てたメモで、VWブランドの管理部門の人件費を20%削減し、製品開発サイクルを50カ月から3年に短縮することで28年までに10億ユーロのコストを削減すると表明。地元ウォルフスブルクに8億ユーロ規模の研究開発設備を設ける計画も撤回すると明らかにした。
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