- 2023/12/20 掲載
NZ経済は「複雑な状況」、GDP軟調で中銀総裁
[ウェリントン 20日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は20日、第3・四半期の国内総生産(GDP)統計が驚くほど弱かったことについて「複雑な状況」と述べた。ただ、次の政策判断までに発表されるデータが他にもあると指摘した。
総裁は議会委員会で、中銀はデータを分析していると説明。来年2月の次回会合前には雇用データなど他の重要指標の発表が予定されており政策判断の材料になるとした。
先週発表された第3・四半期GDPは、季節調整済み前期比で0.3%縮小した。過去の成長率も大幅に下方改定された。
総裁は、金利が引き続き支出を抑制しているが、中銀は依然としてインフレのサプライズを警戒していると表明。「特にコアインフレ率が依然として高すぎるため、まだ長い道のりがある」と述べた。
中銀は先月、政策金利を5.5%に据え置くことを決定した。ただ、インフレ率は依然高すぎるとし、物価上昇圧力が鈍化しなければ追加引き締めが必要になる可能性もあると警告した。
総裁は高水準の移民流入が続いていることに驚きを示し、この状況が需要とコアインフレに影響を与えていると指摘した。
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