- 2023/12/15 掲載
ECB、PEPP再投資打ち切り決定も意見の相違=総裁
[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は14日の記者会見で、新型コロナウイルス流行中のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)で買い入れた債券の満期償還金の再投資停止のペースを巡ってこの日の理事会で意見の相違があったことを明らかにした。理事会では24年末に再投資を打ち切ることを決定した。
ECBは既に、1兆7000億ユーロ(1兆8500億ドル)規模のPEPPの再投資を2024年半ばから縮小し、ECBの資産を膨らませてきた債券購入を終えると発表していた。
ECBによると、PEPPの完全な再投資は24年6月末(訂正)までとなり、24年末にかけて月75億ユーロずつ削減する。
ラガルド氏は「(理事会の)全員が24年末に再投資を停止することを了承した」としつつ、「早めまたは遅めの打ち切りなど、少し異なる形でのテーパリングを望む向きもいた」と明らかにした。
ラガルド氏は、PEPPの再投資に関する決定はECBの政策金利の決定とは無関係だと強調した。
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