• 2023/12/15 掲載

欧州中銀、2会合連続で金利維持=利下げ観測をけん制

時事通信社

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【ロンドン時事】欧州中央銀行(ECB)は14日、金融政策を議論する定例理事会を開き、主要政策金利を4.50%に維持することを決めた。据え置きは2会合連続。インフレ率が急速に鈍化する中、現行の金利水準を長期間維持することで2%の物価目標を達成できると判断。市場で高まる利下げ観測をけん制した。

上限金利の限界貸出金利を4.75%、民間銀行がECBに資金を預ける際に適用する中銀預入金利は4.00%を維持する。

11月のユーロ圏の消費者物価指数(速報値)は前年同月比2.4%上昇と、伸び率は7カ月連続で鈍化。2年4カ月ぶりの低水準となった。

ECBは声明で、昨年7月以降急速に実施した利上げが「経済に力強く浸透している」とし、インフレ率の押し下げに寄与したと評価した。ただ、「(インフレ率が)再び一時的に上昇する可能性が高い」との懸念も表明。「政策金利は必要な限り、十分に景気抑制的な水準に設定される」との見通しを示した。

【時事通信社】

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