- 2023/12/14 掲載
米10年債利回りが4%割れ、4カ月ぶり FRBが利上げ終了示唆
[ニューヨーク/シンガポール 14日 ロイター] - 14日のアジア時間の取引で米10年物国債利回りが4カ月ぶりに4%を割り込んだ。米連邦準備理事会(FRB)が引き締め政策の終了と来年の利下げを示唆したことが背景。
米10年債利回りは約5ベーシスポイント(bp)低下し、3.9840%。
米2年債利回りは一時、6カ月ぶり低水準の4.3510%まで低下した。前日は25bpの低下を記録。1日の低下幅としては3月以降で最大となった。
アライアンス・バーンスタインのシニアエコノミスト、エリック・ウィノグラッド氏は「FOMCは追加利上げの選択肢を残しつつも、重大なサプライズがない限り、利上げサイクルは終了という非常に明確なメッセージを発した。利下げリスクは今後数カ月間の利上げリスクよりも大きい」と指摘。
「市場の反応の大きさは誇張されていると感じるが、方向性としては正しい。FRBは現在のサイクルで初めて、妥当な予測期間における利下げに向けた道を開いた。これは重要なことだ」と述べた。
米フェデラル・ファンド(FF)金利先物はアジア時間の取引で上昇幅を拡大し、来年3月に最初の利下げが実施される確率が85%に達した。来年1年間で156bpもの利下げが織り込まれている。
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