- 2023/12/13 掲載
中国新規銀行融資、11月は1.09兆元に増加 予想下回る
[北京 13日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した11月の新規人民元建て融資は1兆0900億元(1517億3000万ドル)と、前月から増加したものの、市場予想を下回った。
人民銀行は国内経済を下支えするため、緩和的な政策を維持している。今後数週間で追加の小幅な金融緩和があると予想されている。
ロイターがまとめた市場予想は1兆3000億元。10月は7384億元だった。
キャピタル・エコノミクスは「国債増発で広範な信用の伸びは11月も加速したが、依然として予想を下回っている。追加の政策支援があるとみられるが、信用の伸びが大幅に加速する可能性は低い」と述べた。
住宅ローンなど家計向け融資は2925億元増加した。10月は346億元減少していた。企業向け融資は10月の5163億元から8221億元に増加した。
民生銀行のチーフエコノミストは「銀行システムの流動性の安定を維持し、借り入れコストを減らすため、預金準備率と金利を引き下げる余地がまだある」と述べた。
マネーサプライM2の前年同月比伸び率は10.0%。市場予想は10.1%。10月は10.3%だった。
11月末時点の元建て融資残高は前年比10.8%増。市場予想は11%増、10月は10.9%増だった。
11月末時点の社会融資総量残高は前年比9.4%増。10月の9.3%増から加速した。
社会融資総量は、通常の銀行融資に加え、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などを含む広義の与信・流動性を示す。
11月の社会融資総量は2兆4500億元。10月は1兆8500億元。ロイターがまとめた市場予想は2兆6000億元だった。
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