- 2023/12/13 掲載
午前の日経平均は続伸、米株高や日銀短観を好感 3万3000円を意識
日経平均は129円高で寄り付いた後に3万3000円を回復し、260円高の3万3104円47銭で前場の高値をつけた。市場では「FOMCを控えているものの、年末に向けて株価が上がるアノマリー(季節性)を期待する投資家も少なくない。乗り遅れまいと買っている投資家は一定数いる」(国内証券ストラテジスト)との声があった。買い一巡後は3万3000円近辺でもみ合いとなった。
TOPIXは0.02%高の2353.55ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆7897億2500万円だった。東証33業種では、値上がりは機械、電気機器、サービスなど10業種で、値下がりは鉱業、海運、鉄鋼、電気・ガス、建設など23業種だった。
日銀が13日発表した12月短観は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス12と、3期連続で改善した。価格転嫁の進展や自動車の生産台数回復などが寄与した。これを受けて、東京エレクトロンが5%超高、アドバンテストは7%超高となった。
市場では「堅調な状況が維持されるとの見通しが示された。鉱工業生産とも整合的で、半導体製造装置や汎用機械などの買いにつながっている」(T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフストラテジスト)との声があった。
主力株では、東京エレクトロン、アドバンテストのほか、リクルートホールディングス、ダイキン工業がしっかり。ファナック、デンソー、TDKはさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが773銘柄(46%)、値下がりは836銘柄(50%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。
PR
PR
PR