- 2023/12/12 掲載
NY市場サマリー(11日)円下落、株は今年の最高値更新
マネックスUSAのFXトレーダー、ヘレン・ギブン氏は、この日の円下落について「正しい反応」と指摘。「先週の植田氏の発言は実際にマイナス金利を終了させるという具体的な発言ではなかった」とした。
ドル/円は一時146.58円まで上昇。終盤は0.85%高の146.14円だった。円は7日に対ドルで141.6円まで上昇していた。
ドル指数は0.13%高の104.08。
中国の人民元は3週間ぶりの安値に下落。中国国家統計局が9日発表した11月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が過去3年で最も落ち込み、生産者物価指数(PPI)も下落幅が拡大した。
<債券> 国債利回りがほぼ変わらずとなった。この日は3年債と10年債の入札が行われたが、週内に11月消費者物価指数(CPI)の発表と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、投資家は消極的だった。
投資家は12日に発表される米CPIにも注目している。ロイター調査では、前年同月比は3.1%上昇と、10月の3.2%から伸びが鈍化すると予想されている。
午後の取引では、指標となる10年債利回りは4.24%で横ばいだった。
10年債入札では、最高落札利回りが4.296%と予想を上回った。しかし応札倍率は2.53倍と堅調で、11月の2.45倍を上回った。
2年債と10年債の利回り格差はマイナス48.79ベーシスポイント(bp)だった。
2年債利回りは4.724%で横ばいだった。
<株式> 続伸し、今年の最高値を更新した。ただインフレ指標の発表や連邦公開市場委員会(FOMC)など週内に金利動向に関する投資家の見方に大きな影響を与えるイベントを控え小幅な上げにとどまった。
米連邦準備理事会(FRB)は12─13日のFOMCで政策金利を据え置くと予想されているが、利下げ開始時期が引き続き焦点になる。CMEのフェドウォッチによると、来年3月に少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利下げが実施される確率は43%前後織り込まれており、5月の確率は75%近い。
この日は半導体株が買われ、フィラデルフィア半導体指数が3%超上昇。シティグループが投資判断「バイ」でカバーを再開したブロードコムが上げを主導し、同指数は2022年1月以来の日中高値を付けた。
<金先物> 米長期金利の上昇をきっかけに売り圧力が強まり、3営業日続落した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前週末比20.80ドル(1.03%)安の1オンス=1993.70ドル。清算値で2000ドルの節目を割り込んだのは11月下旬以来。
<米原油先物> ドル軟化に伴う割安感などを手掛かりに買いが入り、小幅続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月1月物の清算値(終値に相当)は、前週末比0.09ドル(0.13%)高の1バレル=71.32ドル。2月物は0.12ドル高の71.56ドルだった。
ドル/円 NY午後4時 146.19/146.22
始値 146.13
高値 146.58
安値 146.06
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0763/1.0767
始値 1.0765
高値 1.0770
安値 1.0742
米東部時間
30年債(指標銘柄) 16時47分 107*01.00 4.3285%
前営業日終値 107*02.50 4.3260%
10年債(指標銘柄) 16時44分 102*03.50 4.2371%
前営業日終値 102*01.50 4.2450%
5年債(指標銘柄) 16時45分 100*18.00 4.2479%
前営業日終値 100*17.00 4.2550%
2年債(指標銘柄) 16時45分 100*09.63 4.7122%
前営業日終値 100*08.75 4.7270%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 36404.93 +157.06 +0.43
前営業日終値 36247.87
ナスダック総合 14432.49 +28.51 +0.20
前営業日終値 14403.97
S&P総合500種 4622.44 +18.07 +0.39
前営業日終値 4604.37
COMEX金 2月限 1993.7 ‐20.8
前営業日終値 2014.5
COMEX銀 3月限 2305.8 ‐21.8
前営業日終値 2327.6
北海ブレント 2月限 76.03 +0.19
前営業日終値 75.84
米WTI先物 1月限 71.32 +0.09
前営業日終値 71.23
CRB商品指数 261.7668 ‐1.0561
前営業日終値 262.8229
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