- 2023/12/12 掲載
再値上げ「早い段階で」=米国では酎ハイ強化―新浪サントリーHD社長
新浪剛史サントリーホールディングス(HD)社長は11日までにインタビューに応じ、「早い段階でもう一度、値上げできたらいい」と述べ、酒類などを早期に再値上げしたいとの考えを示した。同社はこれまで断続的に商品値上げに踏み切ってきたが、原材料コストの高止まりに対応するには、一段の価格転嫁が必要とみている。
再値上げについては、消費者心理に加え、賃上げの動向にも配慮する方針だ。新浪氏は「(再値上げは)簡単ではない」と述べ、商品の高付加価値化も進めながら、理解が得られるよう努める意向を示した。
また、米国でテスト販売中の缶酎ハイ「―(マイナス)196℃」の生産体制強化を検討していることも明らかにした。現在、現地企業に製造を委託しているが、新浪氏は「量を売るためには工場を建てないといけない。自前が一番いい」と強調。製造委託の拡大とともに、自社工場の建設も視野に入れ、「商品開発で圧倒的な優位性がある」とする缶酎ハイの販売増に注力する。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるサントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長=8日、東京都千代田区
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