- 2023/12/11 掲載
米シグナがヒューマナ買収を断念、価格で折り合えず=関係者
[10日 ロイター] - 米医療保険大手シグナは、同業ヒューマナの買収を断念した。買収価格を巡る協議で折り合いがつかなかったことが理由。事情に詳しい2人の関係者が10日、明らかにした。
両社の統合が実現すれば合計時価総額は1400億ドルを超え、ユナイテッドヘルス・グループやCVSヘルスなどに迫る企業になる可能性があった半面、独占禁止当局からの厳しい審査にさらされるのも確実だった。
一方シグナは10日、追加で100億ドルの自社株買いを行う計画を発表。購入規模の総額は113億ドルに達することになる。
デービッド・コーダニ会長兼最高経営責任者(CEO)は、シグナの株価が大幅に過小評価されている点などを指摘した。
またコーダニ氏は、シグナが今後は経営戦略に沿った形の本業強化につながる買収や、企業価値を高めるための資産売却を検討していくと表明した。
シグナは引き続き、「メディケア・アドバンテージ」(民間医療保険を通じて高齢者・障害者向け公的医療保険のメディケアと同等のサービスが受けられる制度)関連事業の売却も模索している、と関係者は話している。
ヒューマナはコメントを拒否。シグナは、今回の買収協議についてのロイターからのコメント要請に回答がなかった。
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