- 2023/12/06 掲載
金融機関の収益圧縮=過去25年間の金融政策検証―日銀が報告書
日銀は6日、過去25年間の金融政策を検証する「多角的レビュー」の一環として、4日に初めて開いた討論会に提出した報告書を公表した。過去の大規模な金融緩和策の副作用について、報告書では「金融機関の貸し出し利ざやは減少しており、収益を圧縮している」と指摘した。
マイナス金利政策や長短金利操作など異例の緩和の効果に関しては「経済・物価の押し上げに対して一定の寄与があった」と評価。ただ、消費者物価を押し上げる効果については「1%程度にとどまる」と分析。大規模緩和が人々の先行きの物価の見方に与えた影響などについて、さらなる研究の必要性を示した。
【時事通信社】
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