• 2023/12/06 掲載

イーライリリーの肥満症薬、米国内薬局で入手可能に

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Patrick Wingrove Manas Mishra

[5日 ロイター] - 米医薬品大手イーライリリーは5日、このほど承認された肥満症治療薬「ゼップバウンド」が米国内の薬局で入手できるようになり、医療保険が適用されない顧客は定価の半額となる1カ月550ドルで購入できると発表した。

肥満症治療薬市場は、2020年代終わりまでに1000億ドル前後まで拡大する見通し。アナリストらは、ゼップバウンドの売上高は2024年に約20億ドル、デンマーク製薬大手ノボノルディスクの競合薬「ウゴービ」の売上高は約75億ドルに上ると予測している。

いずれも、もともと2型糖尿病薬として開発されたGLP─1受容体作動薬というクラスに属し、食欲を抑えて、空腹を感じるまでの時間を長くする作用がある。

ゼップバウンドは後期臨床試験で、被験者の体重を平均で20%減らす効果を示した。これに対して別の試験でウゴービを服用した被験者の体重減少は平均15%だった。

米食品医薬品局(FDA)はゼップバウンドを11月に承認。同薬の定価は1カ月当たり1059.87ドル。これに対しウゴービの定価は同1349ドル。

ゼップバウンドは糖尿病薬として承認されていた「マンジャロ」と同一の有効成分チルゼパチドを含有している。マンジャロも2022年の発売以降、適応外の減量目的で使用されている。

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