- 2023/12/06 掲載
中国国有銀行、2日連続でドル売り 人民元買い支え=関係筋
[上海 6日 ロイター] - 中国の主要国有銀行は6日、オンショア(本土)市場で人民元支援のため、2日連続でドル売り・元買いの取引を行った。事情に詳しい関係筋3人が明らかにした。
格付け会社ムーディーズが中国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したことを受け、元相場には再び下落圧力が強まっている。
国有銀行は通常、中国人民銀行(中央銀行)の委託で為替取引を行うが、自己勘定や顧客の委託で取引を行っている可能性もある。
関係筋によると、国有銀行は前日も人民元を買い支えており、ムーディーズの発表後、ドル売りを大幅に増やした。
国有銀行は6日午前も再びドル売りを出しているが、規模は比較的小さい。元安を受けて、一部の輸出業者が外貨を元に替えており、元の下支え要因になっている。
中国の輸出業者は、賞与の支払いなど、さまざまな要因で年末にかけて外貨を元に替えることが多い。
国有銀行のドル売りにもかかわらず、6日の人民元は下落。
スポット市場のオンショア人民元CNY=CFXS>は1ドル=7.1570元で取引を開始。0300GMT(日本時間午後0時)時点で前日終値比88ポイント安の7.1568元。
オフショア人民元は0300GMT時点で1ドル=7.1641元。
人民元は11月に2.55%上昇と、月間ベースで今年最大の値上がりを記録したが、年初来では依然3.6%下落している。
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