- 2023/12/06 掲載
独VW、新疆工場の監査で「強制労働の証拠なし」
[ベルリン 5日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は5日、中国の新疆ウイグル自治区の上海汽車集団(SAIC)との合弁工場について外部に委託した監査で、強制労働を示す証拠はなかったとの結果を発表した。ただ監査会社は、中国におけるデータ収集の難しさは周知の事実だとくぎを刺している。
監査はドイツの人権調査会社、ローニング・ヒューマンライツ・アンド・レスポンシブル・ビジネスが実施し、現地での聞き取りや、同工場の従業員のうち197人の契約書や給与支払いの調査などが行われた。
VWの株主は今年、同工場について第三者による監査を行うようVWに要請していた。
国際的な株価指数算出を手掛ける米MSCIは昨年11月、新疆での強制労働疑惑を理由に、社会問題について警告する「赤旗」をVWに付け、一部の投資家はポートフォリオからVW株を除外した。
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