三菱ＵＦＪニコス（東京）の角田典彦社長は５日までにインタビューに応じ、２０２４年度に主力のクレジットカード「三菱ＵＦＪカード」向けに新しいアプリを導入する方針を明らかにした。スマートフォン決済やポイント付与ができるようにする。角田社長は「使いやすさと利得性が求められている」と述べ、機能充実で新規顧客獲得につなげる考えだ。

同社が三菱地所のアウトレットモール向けに提供しているスマホ決済サービスと同じクラウドシステム基盤を活用する。ポイントについては「広くオープンに組んでいく」とし、幅広い企業と提携する方針。「一時的ではなく、継続的に使うと良いことがあるというやり方でやる」とも語り、ポイントの一時的な大量発行に否定的な考え方を示した。

クレジットカードの不正利用による被害額が過去最悪となる中、角田社長は「人工知能（ＡＩ）と社員の発想を掛け合わせ、業界でも高水準の不正阻止率を実現した」と強調した。その上で「検知基準を精緻化し、正しい使い方まで阻止してしまう割合を大幅に下げる」と述べ、快適な利用環境実現に意欲を示した。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える三菱ＵＦＪニコスの角田典彦社長＝１１月２２日、東京都千代田区 〔写真説明〕インタビューに答える三菱ＵＦＪニコスの角田典彦社長＝１１月２２日、東京都千代田区