- 2023/11/17 掲載
石炭ガス化で実証実験=低炭素の発電施設公開―Jパワー
電源開発(Jパワー)は17日、中国電力と共同で運用する高効率石炭火力発電の実証実験施設「大崎クールジェン」(広島県大崎上島町)を報道陣に公開した。施設では、石炭から燃料ガスを生成して発電に利用するほか、排出される二酸化炭素(CO2)の回収、再利用も行っており、石炭火力の低炭素化に貢献したい考えだ。
実証実験では、石炭に酸素を吹き掛けて蒸し焼きにすることでガスを製造。その際に発生する蒸気でも別のタービンを回して発電し、さらにガスから取り出した高濃度の水素でも発電する3段階の「複合発電」を検証している。来年度は石炭にバイオマス燃料を混焼する実証実験に乗り出す。
これらの技術が商用化された場合、CO2排出量は従来の石炭火力に比べ約3割削減される見通し。
【時事通信社】 〔写真説明〕高効率石炭火力発電の実証実験施設「大崎クールジェン」=17日、広島県大崎上島町
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